金田一耕助の冒険

テレビ版『横溝正史シリーズI・II』で金田一を演じて好評だった古谷一行が主演を勤め、原作者である横溝正史がセルフパロディを含む本人役、製作の角川春樹が団地の亭主、高木彬光が床屋の客、三船敏郎が11代目金田一耕助として出演している。
本作では監督に、当時新進気鋭の大林宣彦が起用され、当時の大林の作風であったシュールな特殊効果がふんだんに使われている。
また、全編にわたって当時大ヒットしていた邦画洋画、過去の名画、CMや角川映画、歌謡曲などのパロディが盛り込まれており、日本国内のパロディ映画としては最初期の部類に入る。
その上、過去の金田一シリーズのセルフパロディ要素もあり、金田一シリーズのお約束である「人が次々と殺される」「複雑な因縁」「あまり役に立たない金田一」といった面を徹底的にパロディとして扱っている。
ラストシーンでは、「金田一耕助は何故、被害者が増える前に事件を解決できないのか?」というミステリファンの長年の疑問に対して、金田一自らがその理由を熱弁するという異色なものとなっている。