邦題の差し替え

地味で日本人にはなじみの無い原題『一番長い一日』を、当時FOXの広報を務めていた水野晴郎が「史上最大の作戦」と意訳した。
スタンダードナンバーとなった主題歌は出演者でもあるエンターテイナー、ポール・アンカが担当した。
登場人物が母語で台詞を喋り臨場感を高めているが、DVD特別版に収録された予告編にはドイツ軍人が英語で喋るシーンが含まれている。
公開当時にアメリカ軍トップである統合参謀本部議長の要職を務めていたマクスウェル・テイラー将軍は、第101空挺師団長としてオーバーロード作戦で活躍し、原作「The Longest Day」のための取材にも多大な協力をしていたものの、この映画に彼の役は登場しない。

リオ・グランデの砦

ジョン・フォード監督作品の中の『アパッチ砦』、『黄色いリボン』と並んで「騎兵隊三部作」と評される最終作。
主演のジョン・ウェインが『アパッチ砦』と同じく、カービー・ヨークという名前の役柄を演じており、本作は『アパッチ砦』の続編ともいえる作品となっている。
しかし、フォード本人はこの作品を作る予定は最初はなかった。
1936年に企画した『静かなる男』を製作するために、フォードはB級映画専門のスタジオであるリパブリック・ピクチャーズと3本の映画製作契約を結んだ。
しかし、当時の社長であったハーバート・J・イェーツは、この芸術色の強い内容である『静かなる男』の製作に対して、いい顔をしなかった。
しかし、フォードは負けずに訴え続けイェーツはついに根負け。
しかし、条件としてまず映画を1本撮って、それが大ヒットしたら『静かなる男』の製作を許可すると提示した。
早速フォードは、『アパッチ砦』、『黄色いリボン』と同じくジェームズ・ワーナー・ベラの短編小説『記録なき作戦行動』を原作に、赤狩りに巻き込まれ仕事を干されていたジェームズ・ケビン・マクギネスを脚本家に任命。
当初は『リオ・ブラボー』という名の仮タイトルをつけ、夫婦愛や家族関係などのエッセンスを盛り込んだ。

野生の証明のエピソード

たくさんの戦車やヘリコプターが登場する演習シーンは、アメリカ・カリフォルニア州の陸軍州兵が訓練施設として使用するキャンプロバーツで撮影された。
そのため、劇中で使用されている戦車は自衛隊は導入していないM48A5であり、また自衛隊機として登場するヘリコプターの中には、当時は自衛隊への導入前であったCH-47大型輸送ヘリや、現実には導入していないベル 206が登場しているが、マーキングは当時の陸上自衛隊仕様に塗り替えられている。
架空の地方都市のロケはおもに石川県金沢市で行われた。
一場面に登場するパレードは同市の金沢百万石まつりの模様である。
1979年12月14日にフジテレビのゴールデン洋画劇場枠で地上波初放送されたが、「完全ノーカット」との宣伝にも関わらず約20ヶ所の音声が削除された。
削除されたのは「部落」という語だが、本作では単に「集落」の意味合いであり、「被差別部落」のことではない。
近年の地上波放映では、「部落」という台詞箇所はノーカットでオンエアされている。
2012年12月31日NHKBSプレミアムで放送されたが、首を切断したり、斧で頭をかち割る残酷なシーンが修正なしでオンエアされている。

金田一耕助の冒険

テレビ版『横溝正史シリーズI・II』で金田一を演じて好評だった古谷一行が主演を勤め、原作者である横溝正史がセルフパロディを含む本人役、製作の角川春樹が団地の亭主、高木彬光が床屋の客、三船敏郎が11代目金田一耕助として出演している。
本作では監督に、当時新進気鋭の大林宣彦が起用され、当時の大林の作風であったシュールな特殊効果がふんだんに使われている。
また、全編にわたって当時大ヒットしていた邦画洋画、過去の名画、CMや角川映画、歌謡曲などのパロディが盛り込まれており、日本国内のパロディ映画としては最初期の部類に入る。
その上、過去の金田一シリーズのセルフパロディ要素もあり、金田一シリーズのお約束である「人が次々と殺される」「複雑な因縁」「あまり役に立たない金田一」といった面を徹底的にパロディとして扱っている。
ラストシーンでは、「金田一耕助は何故、被害者が増える前に事件を解決できないのか?」というミステリファンの長年の疑問に対して、金田一自らがその理由を熱弁するという異色なものとなっている。

影なき男

大富豪の娘ノラとの結婚を機に、サンフランシスコの探偵社を辞めたアマチュア探偵のニック。
2人がニューヨークに出かけたとき、ニックはドロシーという若い娘から殺人犯の疑いをかけられた発明家の父親の捜索依頼を受ける。
最初は気が進まなかったニックだが、警察の推理が間違っていると知ると、推理好きのノラと一緒に事件の解決に乗り出す。
ユーモラスながらも洗練された魅力に溢れたニックとノラのチャールズ夫妻と、名犬アスタの個性的な活躍で好評を博した探偵コメディ・シリーズの第一弾だ。

小津調

「小津調」とは、小津安二郎がつくりあげた独自の映像世界・映像美をさす。
その主な特徴として、ロー・ポジションでとること、カメラを固定してショット内の構図を変えないこと、人物を相似形に画面内に配置すること、人物がカメラに向かってしゃべること、クローズ・アップを用いず、きまったサイズのみでとること、常に標準レンズを用いること、ワイプなどの映画の技法的なものを排することなどがある。
また、日本の伝統的な生活様式へのこだわりや、反復の多い独特のセリフまわし、同じ俳優・女優が繰り返しキャスティングされることも小津調を作り上げる要素の一つになっている。
アメリカ映画からの影響が強い事も、小津作品の特徴の一つとして挙げられる。

砂の器

松本清張の長編推理小説の映画化。
早朝、国電蒲田操車場内にて、男の殺害死体が発見された。
前日の深夜、蒲田駅近くのトリスバーで、被害者と連れの客が話しこんでいたことが判明するが、被害者のほうは東北訛りのズーズー弁で話し、また二人はしきりと「カメダ」の名前を話題にしていたという。
当初「カメダ」の手がかりは掴めなかったが、ベテラン刑事の今西栄太郎は、秋田県に「羽後亀田」の駅名があることに気づく。
付近に不審な男がうろついていたとの情報も得て、今西は若手刑事の吉村と共に周辺の調査に赴く。
調査の結果は芳しいものではなかったが、帰途につこうとする二人は、近年話題の若手文化人集団「ヌーボー・グループ」のメンバーが、駅で人々に囲まれているのを目にする。
「ヌーボー・グループ」はあらゆる既成の権威を否定し、マスコミの寵児となっていたが、メンバーの中心的存在の評論家・関川重雄の私生活には暗い影が射していた。
また、ミュジーク・コンクレート等の前衛音楽を手がける音楽家・和賀英良は、アメリカで認められ名声を高めることを構想していた。

世界一周

80日間世界一周は、紳士クラブで80日で世界一周できるかどうかに全財産の半分を賭け、半分を旅費にして、召使を連れて旅に出るというストーリー。
1956年に公開されたアメリカ映画だ。
ストーリーよりも、壮大性、世界各地を旅するという爽快感が観ていてとても良い。
マルセイユに向かう途中に汽車が止まってしまい、気球を調達するところから、旅は冒険に変化している。
この映画の48年後にジャッキーチェーンを据えて「80デイズ」というリメイク映画が公開されたが、ジャッキーは出来に不満を持っているらしく、以後リメイク映画の出演は断っていると言う。
世界一周、と聞くだけでも胸が躍る。1956年当時なら尚更だろうと思う。
そして、海外へ行く事がとにかく貴重だった当時の日本人なら、より感動は大きかったのではないか。
この様に、夢を見させてくれる映画は大変貴重だ。

ブルースブラザーズ

ブルースブラザーズは、1980年のアメリカ映画だ。
シカゴ郊外の刑務所を出所したジョリエット・ジェイクと、彼を迎えに来た弟のエルウッドは、兄弟を育ててくれた孤児院に出所の挨拶に行くが、そこで、孤児院が5000ドルの税金を払えないため立ち退きの瀬戸際にあることを知る。孤児院の危機を救うため援助を申し出る二人だが、犯罪で得た汚れた金は要らないと逆に院長に追い払われてしまう。
何とか孤児院を救いたい二人はかつて孤児院で世話を焼いてくれたカーティスに相談すると、ジェームス牧師の移動礼拝に出席することを勧められる。気乗りのしないジェイクをエルウッドが礼拝に無理矢理連れてくると、ジェームス牧師の説話を聞いていたジェイクは突然神の啓示を受ける。「光を見たか?」「そうだ!バンドだ!」
破天荒な旅が始まる。
出演者の豪華さも、ミュージック映画ならでは。
ソウルの王様、JBが出ている、チャカカーンが出ている、ブルーズマンのジョンリーフッカーも出ている。
そしてスピルバーグまでも納税課職員という役割で出てくるのだ。
2000も面白いが、この一作目も相当楽しめる。

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